ガスの元栓を閉めると節約は効果ある？開けっ放しとの違いを解説

2025年4月13日2025年4月20日

ガス代を少しでも節約したいと考え、「ガスの元栓を閉める節約」について気になっている方は多いのではないでしょうか。特に「元栓開けっ放しのガス代が高くなるのでは？」と心配される方も少なくありません。

実際に、ガス元栓を閉める向きや正しい操作方法がわからず、不安に感じている方もいるでしょう。普段は元栓開けっ放しにしているものの、元栓を閉めないとどうなるのか、安全性や節約効果について知りたい方も多いはずです。

また、閉め忘れで旅行に行ってしまった場合のリスクや、元栓をいちいち閉めることの手間について悩んでいる方もいるかもしれません。毎回閉めるべきか、それとも開けっ放しでも大丈夫なのか、判断に迷う場面もあります。

さらに、プロパンガスの元栓を開けっ放しにすることによるデメリットや注意点も知っておきたいところです。そこで今回は、ガスの元栓の閉め方や安全性、節約に関する正しい知識をわかりやすく解説していきます。この記事を読むことで、ガス元栓の扱いに対する不安を解消し、安心・安全にガスを使用しながら、無駄のない節約にもつなげていただければと思います。

この記事のポイント

ガスの元栓を閉めることでガス代は節約できない仕組み
ガス元栓を開けっ放しにしても安全性に問題がない理由
ガスの元栓を閉めるべき具体的なシーンや状況
ガス代の節約は元栓ではなく使い方や料金プランの見直しが効果的

ガスの元栓を閉めると節約は効果あるのか？

開けっ放しだとガス代は高くなる？
開けっ放しでも安全性は大丈夫？
元栓を閉めないとどうなる？リスクは？
ガスの元栓閉め忘れ｜旅行時の注意点
プロパンガスの元栓開けっ放しのデメリット

開けっ放しだとガス代は高くなる？

ガスの元栓を開けっ放しにしても、ガス代が高くなることは基本的にありません。なぜなら、ガスは実際にガス機器を使って初めて消費される仕組みだからです。

ガス代が発生するタイミングは、ガスコンロで火をつけたり、給湯器でお湯を使ったりしたときだけです。そのため、元栓を開けた状態にしていても、ガスが自然に漏れ出すわけではありません。特に、最近のガス栓は安全機能が充実しており、ゴム管が外れたりしない限り、ガスが漏れる心配は少ないといえます。

例えば、都市ガスやプロパンガスの元栓は、安全装置付きのものが増えており、ホースが外れたり、異常が発生した場合には自動でガスの供給が止まる仕組みが備わっています。そのため、元栓を開けたままでもガス代に影響はありません。

ただし、ガスの元栓を開けっ放しにしておくことでガスが漏れ出ている場合は例外です。もしガス代が普段より異常に高いと感じたら、ガス漏れの可能性があるため早めにガス会社へ相談することをおすすめします。

開けっ放しでも安全性は大丈夫？

ガス元栓を開けっ放しにしていても、基本的には安全性に大きな問題はありません。これは、現代のガス設備にはさまざまな安全対策が施されているからです。

多くのガス栓には「ヒューズガス栓」と呼ばれる安全装置がついています。これにより、万が一ゴム管が外れたり、ガスが大量に漏れ出した場合でも、自動でガスの供給を止めてくれる仕組みになっています。また、ガスメーター自体にもガス漏れや地震など異常を感知すると自動的にガスを遮断する機能が付いています。

このように、ガス元栓を開けっ放しにしていたとしても、安全機能がしっかり働いていれば大きなリスクはありません。ただし、元栓が古かったり、ホースが劣化していたりすると、安全性が下がる可能性があります。

例えば、ゴムホースが長年の使用でひび割れている場合、そこからガスが漏れるリスクがあるため注意が必要です。このため、日常的にガス元栓やホースの状態をチェックし、異常があれば早めに交換することが大切です。

また、旅行や長期間家を空けるときは、万が一に備えてガス元栓を閉めておくとより安心です。安全性は高いものの、何かの拍子でホースが外れるなどのトラブルはゼロではないため、リスクを少しでも減らしたい場合は元栓を閉める習慣をつけるのも良い方法です。

元栓を閉めないとどうなる？リスクは？

ガスの元栓を閉めない状態が続いても、基本的にすぐに危険が発生するわけではありません。なぜなら、多くのガス元栓には安全装置が備わっており、ガス機器を使わない限りガスが漏れることは少ないからです。

しかし、元栓を閉めないことで起こり得るリスクはゼロではありません。例えば、ガスホースが劣化してひび割れたり、何かの拍子でホースが外れたりした場合、元栓が開いたままだとガス漏れが発生する可能性があります。ガス漏れは火災や爆発といった大きな事故につながることもあるため、注意が必要です。

また、都市ガスやプロパンガスには、万が一の漏れを感知するガスメーターの遮断機能やヒューズガス栓が搭載されているものが多くあります。これらの安全機能が働けばガスは自動的に止まりますが、設備が古かったり故障している場合は安全性が十分とは言い切れません。

例えば、小さなお子さんがいる家庭では、ガスコンロのスイッチに誤って触れてしまい、知らないうちにガスが出てしまうことも考えられます。このような予期せぬ事故を防ぐためにも、使用後や外出時にはガス元栓を閉める習慣をつけると安心です。

元栓閉め忘れ｜旅行時の注意点

旅行や長期間の外出時にガスの元栓を閉め忘れてしまった場合、大きな事故に直結する可能性は低いものの、安心とは言い切れません。これは、自宅を長時間空けることで、何らかのトラブルが発生したときにすぐに対応できない状況になるからです。

特に注意したいのは、地震や設備の劣化によるガス漏れです。ガスメーターには地震を感知して自動的にガスを止める機能が備わっている場合が多いですが、すべてのケースに対応できるわけではありません。また、古いガスホースや接続部分に不具合がある場合、誰もいない間にガスが漏れ出すリスクがゼロではないのです。

例えば、旅行から帰ってきたときにガスのニオイがするようなら、すぐに元栓を閉め、窓を開けて換気し、ガス会社に連絡することが必要になります。ガス漏れの状態でスイッチを入れたり火を使ったりすると、火災や爆発の危険性があるため絶対に避けましょう。

これを防ぐためにも、旅行や外出前にはガス元栓を閉める習慣をつけておくことが大切です。また、長期間使わないガス器具がある場合は、ガスホースの点検や元栓キャップの取り付けもあわせて行うと、さらに安全性が高まります。

プロパンガスの元栓開けっ放しのデメリット

プロパンガスの元栓を開けっ放しにすること自体は、すぐにガス代が高くなったり、危険な状態になるわけではありません。しかし、安全面やトラブル防止の観点から見ると、デメリットがいくつか存在します。

まず一つ目は、ガス漏れが起きた際に被害が大きくなる可能性があることです。プロパンガスは都市ガスに比べて空気より重いため、ガス漏れが起こると部屋の下の方にガスが溜まりやすい特徴があります。元栓を開けたままの状態だと、ゴムホースの劣化や接続不良が起きたときに、気付かないうちにガスが溜まりやすくなります。

次に考えられるデメリットは、小さなお子さんやペットがいる家庭の場合です。誤ってガス機器に触れて火がついたり、ガスが出てしまったりするリスクが高まります。特に古いタイプのガス機器やホースを使っている場合は注意が必要です。

例えば、旅行や長期間家を空ける際に元栓を開けっ放しにしておくと、地震などの自然災害が起きたときにガス漏れに繋がる危険性があります。プロパンガスは基本的に屋外にガスメーターやボンベが設置されていますが、元栓を閉めておくことで、万が一の事故リスクを大幅に減らすことができます。

安全にガスを使うためには、使用後や外出時、特に長期間留守にする場合は、プロパンガスの元栓をしっかり閉めておくことが大切です。

ガスの元栓を閉める節約の正しいやり方

元栓を閉める向きはどちら？
閉め方をわかりやすく解説
いちいち閉めるのは面倒？
毎回閉めるべきシーンとは
節約は元栓以外にも工夫を
料金の見直しで節約する方法

元栓を閉める向きはどちら？

ガス元栓を閉めるときは、基本的に「時計回り」に回すことで閉めることができます。これは多くのガス元栓に共通する操作方法であり、逆に「反時計回り」に回すと元栓が開く仕組みになっています。

わかりやすい目安としては、ガス元栓のツマミやレバーが配管と「垂直（直角）」の状態になっていれば閉まっており、「平行（一直線）」の状態であれば開いていると覚えておくと便利です。これは家庭用のガスコンロの元栓や、給湯器の元栓でも同じことが多いです。

例えば、ビルトインコンロの場合は、キッチン下の収納スペースに元栓があり、ツマミを時計回りに回すだけで簡単に閉められます。一方、テーブルコンロの場合は、コンロ横や後ろに元栓があり、同じように時計回りで閉める形が一般的です。

注意点としては、長期間元栓を閉めていないと、ツマミが固くなって動かしづらくなることがあります。無理に力を入れると破損する可能性もあるため、動かない場合はガス会社に相談するのが安心です。また、無理に回そうとせず、専用工具が必要な場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

閉め方をわかりやすく解説

ガスの元栓を正しく閉める方法はとてもシンプルです。一般的な家庭用ガス元栓は、ツマミやレバーを「時計回り」に回すことで閉めることができます。これは全国ほとんどのガス設備で共通のルールです。

まず確認してほしいのは、元栓の場所と種類です。多くの場合、ガスコンロの近くや、給湯器の周辺に設置されています。テーブルコンロならコンロの後ろや横、ビルトインコンロならシンク下や収納の中にあることが多いです。

操作の手順は以下の通りです。

ガス機器の使用を完全に止める
元栓のツマミを時計回りに回す
ツマミが止まる位置までしっかり回す

また、ツマミがないタイプのガス元栓（ガスコンセント型）は、ホースを外すことで自動的に元栓が閉まります。ホースを抜くだけなので、特別な操作は必要ありません。

さらに目安として、元栓のツマミやレバーが配管に対して「横向き」になっていれば閉まっている状態です。逆に「縦向き」なら開いている状態と覚えておくとわかりやすいです。

なお、古い設備や長期間動かしていない元栓は固まっている場合もあります。無理に回そうとすると破損の原因になるため、その場合はガス会社に点検を依頼するようにしましょう。

いちいち閉めるのは面倒？

ガスの元栓を毎回閉めるのが面倒と感じる人は少なくありません。特に毎日料理をする方にとっては、使うたびに開け閉めする手間は確かに負担に感じやすいものです。

実際、最近のガス設備には高い安全機能が備わっているため、短時間の外出や就寝時にまで必ず閉めなければいけないわけではありません。ガスホースが抜けても自動でガスが止まるヒューズガス栓や、異常を検知すると自動遮断するガスメーターなどが設置されている家庭がほとんどです。

それでも、ガス元栓を閉めるメリットはあります。例えば、長期間家を空ける場合や、地震などの災害時に安心感が違います。小さな子どもやペットがいる家庭では、誤操作によるトラブル防止にもつながります。

このように考えると、ガス元栓をいちいち閉めるかどうかは、生活スタイルや安全意識によって判断するのが現実的です。普段は開けっ放しでも問題ありませんが、旅行や外泊時、長時間の留守など「いざというとき」には閉める習慣をつけておくと安心でしょう。さらに、ガス設備の点検やガス警報器の設置もあわせて行えば、安全性はより高まります。

毎回閉めるべきシーンとは

ガスの元栓は、日常的に必ず閉めなければいけないものではありません。しかし、状況によっては閉めておいたほうが安心できるシーンがいくつかあります。ここでは、その代表的な場面を紹介します。

まず、旅行や出張などで長期間家を空けるときです。家に誰もいない間に、万が一ホースが外れたり、ガス設備にトラブルが発生した場合でも、元栓を閉めていればガス漏れのリスクを大きく減らすことができます。

次に、地震が発生した直後や、強風・台風などで家の中や周辺が大きく揺れたりしたときです。ガス機器が倒れたり、ホースがずれたりする可能性がある状況では、元栓を閉めることで二次被害を防ぐことができます。

さらに、小さなお子さんやペットがいる家庭も注意が必要です。遊んでいるうちにガスコンロのスイッチに触れてしまったり、ゴムホースを引っ張ってしまう可能性があります。このような場合は、使用後に毎回元栓を閉めておくと安心です。

そしてもう一つは、古いガス設備を使っている家庭です。最新のガス栓やガスメーターには安全装置が付いているものが多いですが、古い設備はその機能が不十分なこともあります。設備に不安がある場合は、元栓の開けっ放しは避けたほうが無難です。

このように、ガス元栓を毎回閉めるべきシーンは限られていますが、「万が一」に備える行動としては効果的です。生活スタイルや家庭の状況に合わせて判断しましょう。

節約は元栓以外にも工夫を

ガス代を節約したいと考えたとき、ガスの元栓を閉めること自体にはほとんど効果がありません。なぜなら、ガスは実際に使用した分だけ料金が発生する仕組みだからです。そのため、節約を意識するなら、日々のガスの使い方に目を向けることが重要です。

まず簡単にできる工夫としては、給湯器の温度設定を見直すことです。例えば、40℃で設定しているお湯の温度を38℃に下げるだけでも、月単位で見るとガス代の節約につながります。シャワーの時間を短くするのも効果的です。

また、料理での工夫もおすすめです。鍋底に水滴がついたまま火にかけると、その分余計にエネルギーが必要になります。使用前に水気を拭き取ったり、鍋の大きさに合った火力で調理するだけでも無駄を減らすことができます。

他にも、電気ケトルを使ってお湯を沸かす、圧力鍋を活用する、食器洗いは食洗器を使うといった方法も効果があります。特にガス給湯器は使用時間が長いほどガス代がかかるため、節水シャワーヘッドなどを取り入れるのもおすすめです。

そして最後に、ガス会社や料金プランの見直しも検討したいポイントです。ガス自由化によって、プランによっては基本料金が安くなったり、セット割引が適用される場合もあります。電気とガスをセットで契約することで、全体の光熱費が抑えられることもあるので、一度チェックしてみると良いでしょう。

このように、ガス代の節約は元栓だけに頼るのではなく、生活全体の工夫で実現することが大切です。無理なく続けられる方法から取り入れていくことが、長く節約を続けるコツといえるでしょう。

料金の見直しで節約する方法

ガス代を節約したいと考えたとき、最も効果的な方法のひとつが「ガス料金プランの見直し」です。特に都市ガスやプロパンガスを契約している場合は、契約先や料金プランによって、支払う金額に大きな差が出ることがあります。

まず知っておきたいのが、ガス自由化によってガス会社を選べる時代になっていることです。以前は地域のガス会社しか選べない状況でしたが、現在は電気と同様に、さまざまなガス会社が料金プランを提供しています。これにより、自分に合ったプランを選ぶことでガス代を抑えることが可能になりました。

例えば、電気とガスをセットで契約すると割引が適用されるプランも増えています。大手の電力会社やインターネット関連の会社が提供するガスサービスでは、ポイント還元や基本料金の割引が受けられることもあります。こうしたサービスを利用することで、毎月の光熱費をまとめてお得にすることができます。

また、プロパンガスを使用している場合は特に注意が必要です。プロパンガスは地域や販売店によって料金設定が大きく異なるため、見直しの効果が高い傾向にあります。もし現在のガス代が高いと感じるなら、他のガス会社への切り替えを検討するのも良い方法です。見積もりを取って比較するだけでも、自宅のガス代が適正かどうかを知る手がかりになります。

さらに、ガス料金の明細をチェックして、基本料金と使用料金のバランスを見ることも大切です。あまりガスを使わない家庭の場合は、基本料金が安いプランを選ぶ方が節約につながります。逆に、冬場などでガスの使用量が多い家庭なら、単価が安いプランを選ぶのが効果的です。

このように、ガス料金の見直しは、今すぐにできる節約方法のひとつです。ガス会社のホームページや比較サイトを活用し、自分の使い方に合ったプランやサービスを探してみると良いでしょう。少しの手間で、年間にすると大きな節約効果が期待できます。